『新作歌舞伎FF10』感想
新作歌舞伎ファイナルファンタジーⅩ
企画 / 構成:尾上 菊之助
脚本:八津 弘幸
演出:金谷 かほり、尾上 菊之助
IHIステージアラウンド東京 (以降ステアラ)
FF10歌舞伎を見てきました。(見たのは3月なので結構前ですが😅)
現在オンライン配信がされていて、それも購入して映像でも再び観賞しました!
もともと歌舞伎化の発表があった頃は、FF10は好きだけど「歌舞伎は詳しくないし、行かないだろうなー」と思いました。
ですが、Youtubeの公開された異界送りとシーモア戦を見て、「えっ!ユウナ浮いてる!?、照明の演出綺麗!、召喚獣出てる!!、原作音楽の和風アレンジ!!」とファンが喜ぶ演出がふんだんにあったのでこれは行くしかないと思いました!
とにかくFFゲームサウンドが大好きなので曲も決め手にもなりましたね♪
■異界送り
■シーモア戦
期間限定で映像配信されているのでまだの方は是非見てみてください。
2023年10月31日(火)まで期間限定!
https://ff10-kabuki.com/special/
なにより尾上菊之助さんが大のFF10ファンらしく、直接スクエニへ歌舞伎化のオファーをビデオレターでしたという。その熱意を感じたFFプロデューサーの方々は「この人ならFF10を預けても大丈夫だろう」と歌舞伎化が実現したという経緯みたいです。
その話を記者会見でしていたので、それも見に行く決定打になりましたね。
■制作発表会見
そして演劇当日、
豊洲のステアラに着くとFF10歌舞伎ののぼりが並んでいて、まずはカメラをパシャリ!
ステアラは今回の上演を最後に閉館してしまうとのことなので、本当にここで見れるのは最後かもしれないだろって感じらしいです。
劇場に入るとステアラのステージは圧巻の光景でした!!
舞台には野村哲也さんが特別に描き下ろしたイラストが映されていました!!迷わずパシャリ!
休日の土曜に行ったので席はほぼ満席の状態になっていきました!
今回せっかくの機会なので奮発してSS席です!!しかもど真ん中で最高の席を取れました。¥32,000は痛いですが💦
ちなみにSS席は非売品オリジナルCGビジュアルアクリルスタンド付がもらえます。
本公演について
初めに語り部として23代目オオアカ屋が登場!(物語上には出てこなかった)
オオアカ屋からの質問でFF10をプレイ済みかどうか挙手でお客さんへ問いかけがありました。ほとんどがFF10ファンでしたね!そんな歌舞伎初心者の人にも分かりやすく、ツケや見得といった歌舞伎の基本を実演しながら教えてくれるのも新鮮で面白かったです。あとは物語や世界観を説明してくれるといった感じです。オオアカ屋という役のベストな使い方でしたね!
◆上演開始◆
そして、いよいよ始まりました。
ザナルカンドにてが流れ始め一気に涙腺がゆるみ、いきなりうるっときてしまいました。
見慣れた映像が目の前に映ります、遺跡の中央にティーダ、ユウナ、ワッカの武器が置かれているシーンからの「最後かもしれないだろ・・・」
オープニングでこれに勝るものはないんじゃないかと思うぐらい、いろいろな記憶が蘇る素晴らしいオープニングだと改めて思いました。
とくに心に残った部分を抜粋して感想書いていきます。
≪ザナルカンド≫
ティーダがファンのブリッツボールにサインをするところや、女性にシュート決めた時のポーズを約束するシーン、
ここで会場に嬉し笑い?みたいなのが起きていましたね。「ちゃんと再現してる!」といった雰囲気の笑いに感じ、なんか自分も嬉しくなりました😄
みんなからティーダと呼ばれてた!旅中でも仲間からティーダと呼ばれるのが新鮮でしたね、原作では名前で呼ばれずキミとか二人称だけなので。
≪ビサイド島≫
ワッカのクオリティが高いwワッカが一番ゲームそのままかも、声も似てるし!ガッタとルッツもちゃんと出てきた!
ワッカに案内してもらいながら「ビサイド島」と「スピラの情景」が流れてた。
試練の間の謎解きは流石になかったw
ルールーが登場してきたところで試練の間にモンスターが入り込んできますが、この辺りはちょっと原作と違いましたね。
ヴァルファーレは映像で登場しシューティング・レイでモンスターを一掃、ユウナのテーマ?が流れながらユウナ登場!曲も相まってカッコいいシーンでした。
≪異界送り≫
原作通りキーリカをシンが襲い、ここでユウナの異界送り。(シン自体は映像でしたね)
異界送りが始まるとユウナ浮いてる!?ってなりますw
プロジェクターなのかホログラムのような波の光が宙に映し出されてとても幻想的でした。
≪ルカ≫
アーロンを見かけたっていう会話シーンで萌動がさりげなく流れていましたね。原作では夜の連絡船や幻光河で流れていた曲。この曲かなり好きなのであってよかった!
ブリッツボールの試合もちゃんとありましたね。ワッカのシュートも映像をうまく使ってすごい臨場感がありました!
≪マカラーニャ寺院・シーモア戦≫
曲!!シーモアバトルの和風アレンジ!すごくいいアレンジ!😆
戦いも嬉しい演出で、シーモアとパーティーメンバーが1対1で戦いを繰り広げます。
この演劇で一番見応えあるシーンだったと思います!ルールーのウォータの表現が乱舞的な動きで素敵だった。アーロンが酒を大剣に吹きかけるシーンもあり、原作愛を感じて嬉しいファンサービス演出でした!(原作ではオーバードライブの征伐でやる行動)
アニマもちゃんと召喚するところがよかった!
≪マカラーニャの森・素敵だね≫
ティーダとユウナの水の中を漂いながらのシーンは、ミストにプロジェクションマッピングで映し出されていて幻想的で素敵でした。
歌はなくなるのかなと思っていたけどちゃんと素敵だねが流れました。和風版の素敵だねは誰が歌ってるんだろう?
≪ガガゼト山≫
「キマリは通さない」っていう迷言がカットされてなくてよかったw
ここでまさかのシェリンダ初登場!出ないと思ったからちょっと驚いたw
シェリンダとの会話が終わった後にシーモア登場!シーモア最終戦は原作だとシンの体内で行われるが、このベベルが最終戦の場に変わってた。原作にあった4つの円盤みたいな(幻光天極?)は服の柄で描かれていた、仮面みたいなのもつけていてマスカレード感があったw
≪シンの体内:ジェクト戦≫
ジェクト戦で「Otherworld」が流れないのはちょっと寂しかった。。この劇ではアーロンの戦闘曲として使われてましたからね。
ジェクトとの戦いの途中、ジェクトの目には子供の頃のティーダの姿が重なって見え、うまく攻撃できないといった演出がありました。ここはきつい!かなり切ないシーンで泣けました😢周りの人も泣いてる人多かったです。
ジェクトが究極召喚獣に変身はなかったです、映像でもいいからちょっと見たかった😣
≪シンの体内:エボン=ジュ≫
エボン=ジュも出てきた!しかも原作では一切絡みがなかったのにティーダ達との会話シーンが追加されてました。
ユウナの召喚獣はメーガス三姉妹とアニマ以外が出てきました。召喚獣を模した人型で登場するのですが、ヨウジンボウが一番そのままって感じがしてカッコよかった!
リュックの雷嫌いネタがイクシオンVSリュックでちょっと表現されていたのは流石!雷平原はカットされたからね。
エンディングの飛空艇でのティーダとユウナのやりとりはもっと尺を長めにしてもよかったなーと個人的に思いました。ここはやはり思い入れが強いので!
消えゆくティーダの先にジェクト、アーロン、ブラスカが見えてきて、ジェクトとハイタッチ!ここでザナルカンドにてのアレンジが流れますが、曲の一番盛り上がりのところでハイタッチするのでタイミングがばっちりで大感動しました!!
演劇終了後にカーテンコールがあり写真撮影OKだったので両手でスマホを構えた光景が目の前に広がりましたw
手に入れたグッズ
・SS席の特典『非売品オリジナルCGビジュアルアクリルスタンド付』
・プログラム
・クリアファイル
・MOON (月) ステッカー付
・プロマイド(ティーダ)
なぜかティーダのプロマイドも買ったw
トータルFF10の懐かしさも感じながらかなり楽しめる演劇でした。
歌舞伎初心者にも入りやすくなるよう歌舞伎独特の話し方は極力抑えて標準語が多かったのが大きいと思います。そしてなんといっても発案者の尾上 菊之助さんがFF10への原作愛を持ってるということが劇に反映されていました。
FF10ファンの方には是非見ていただきたいです!
映像配信は 2023年10月31日(火)まで期間限定!お見逃しなく!!