映画『FALL / フォール』感想
2023年 米国
主演:グレース・フルトン
監督:スコット・マン
ジャンル:ワンシチュエーション系
地上600mのテレビ塔に登る女性2人が頂上から降りれなくなるといった内容です。
映像とはいえ、身の毛もよだつ展開を期待してアトラクション気分でamazon primeでレンタルしました。
https://www.amazon.co.jp/FALL/フォール-グレイス・キャロライン・カリー/dp/B0B8SCJ851
元々ワンシチュエーション映画はいろいろ見てきたので割と好きです。
過去見たワンシチュエーション映画は以下です。
■フォーン・ブース = 電話ボックス
■フローズン = スキー場のリフト
■リミット = 棺桶の中
■127時間 = 荒野の壁と岩に挟まれる
■キューブ = 謎の立方体の部屋
他多数
これだけ見てると流石にもう先の展開が読めてしまったり、驚く展開はないかも?
そもそも映画館で見なかったのは、これ系の映画は外れる可能性が大きいから行くのはやめておきました。
ワンシチュエーション系を見る前に懸念するのは、以下の展開が過去にあったからです。
・そんな理由でそこ行くなよw
・仲間の一人が無茶なことを言い出す(アホな奴が一人はいる)
・オチがバッドエンド、もしくは意味わからんエンド
・B級感が度を越えてることがある
ワンシチュエーションの場に巻き込まれる理由ですが、軽いノリで行って出られなくなる、降りられなくなるといったことが多いです。もちろん自然な作品もちゃんとありますが基本は軽いノリが多い。
そして仲間の一人はアホな奴がいて、こいつのせいで巻き込まれたり、展開盛り上げに使われています。見てる方もイラっと来るような行動をとるw
極めつけはやっぱりオチが暗いことがほとんどなので、気分が上がることはないでしょう。自分はバッドエンドは嫌いではないですが、意味わからない終わり方はスッキリしないですね。ご想像にお任せします的なものとか視聴者にぶん投げ過ぎなものとかありますよね。。
と言ったことをいろいろ思いつつ『FALL / フォール』を観賞。
↓ネタバレ感想
冒頭は主人公達(3人)のフリークライミングのシーンから始まり、高所が主要の映画というだけあって高さの恐怖がうまく表現されてました。
岩壁に足をかける音がとても臨場感あってドギマギしながら見ていたら、ここで主人公ベッキーの夫が落下事故で死んでしまいます。
ベッキーは悲しみに明け暮れる日々を送り1年が過ぎたころ、親友のハンターに励まされ地上600mのテレビ塔の上から夫の遺灰を巻いて乗り越えようという話になります。
若干無理があるような。こんな気力だだ下がりな女性が600m登る気になるかなとw
ちなみにハンターはチャレンジ系Youtuberをしていて頂上で動画配信をするという理由もある。
ともあれテレビ塔を登っていく2人、
テレビ塔に関してはCGっぽさを全く感じず本当に登っているのじゃないかと思うぐらい自然な映像美でした。塔の最上部の撮影では、高さ30mの塔を建設してそれを登って演技しているとのこと。主人公2人は演技ではなく実際怖かったのかもw
テレビ塔の周りにはコンドルが飛んでいて、いかにも何かしてきそう。
頂上に着くと達成感で2人とも大はしゃぎ、足場の縁にぶら下がってみたりYoutuberのあるあるネタを差し込んだところで帰ろうとするが、2.、3m降りたところで老朽化していたハシゴが崩れてしまう。ギリギリのところで頂上には戻れたがハシゴは崩れ、地上600mから帰れなくなる2人。
できることは限られた中で、今の時代ならではのものを使って助けを呼ぼうとする。
スマホのSNSを利用したり、ドローンを飛ばしたり様々な方法を使うが、この辺りは2人が知恵を絞ってどうするかのバリュエーションを楽しんで見れましたね。
脱出奮闘以外の展開もあり、二人の複雑な人間模様も途中挟んできたりと高所一辺倒にならない展開もありました。
後半に入ってきたぐらいでずっと同じ絵に飽きてきたなーと思っていたら、どんでん返しとまでは言いませんが、衝撃の展開になります。ここで「そうきたか!」と観賞意欲が戻ってきましたw
バッドエンドも多いワンシチュエーションの中では気分は落ち過ぎず、割と起承転結がしっかりあって王道?なストーリーの流れがある気がした。
とくに難しいことは考えずに無心で楽しめる映画でした。
地上600mで孤立させられハラハラドキドキさせてくれる楽しい娯楽映画としておすすめです!
体験という意味では映画館でも見てみたかったなー!